重本 譲
JOE SHIGEMOTO
ジョウクリニック 総院長 / 医療法人聖美会 理事長
総院長のプロフィールお顔のさまざまな部位の変化で年齢を感じることがあると思いますが、
とくにたるみやシワ、法令線が目立つようになったことで、老けた印象を受けてしまうことが多いようです。
次は、そんな「たるみやシワの原因」や「予防法・解消法」について解説していきます。
法令線といえば、加齢によってできたシワだと思いがちですが、実は、法令線の原因はそれだけではありません。
たとえば、年齢を重ねると目立ってくる法令線やシワは、皮膚の衰えや顔の筋肉のゆるみなどがもたらす「たるみ」によってできるものです。
頬がたるむことによって法令線の上に脂肪がたまり、法令線をより深い窪みにしているということも、大きな原因の一つなのです。
つまり、部分的に捉えるだけではなく、一つひとつの原因を理解したうえで、たるみ・シワ・法令線を全体的に予防する意識が大切です。
目の下や頬、二重顎などの「顔のたるみ」は、筋肉・脂肪・皮膚の変化によって起こります。一つひとつ、原因を解説していきます。
年齢を重ねると筋力は次第に衰えていきますが、それは顔の筋肉も同じです。皮膚と脂肪層のあいだにある筋肉は、20代後半から徐々に衰え始めます。
また、筋肉を十分に鍛えていないことは、脂肪たるみにもつながります。肌の三層目である皮下組織の下には「表情筋」と呼ばれる顔の筋肉があります。
表情筋は加齢や筋肉量の低下以外に、猫背などの悪い姿勢、デスクワークやスマホ操作時に無表情でいる時間が長くなるなど…の日常生活で、表情筋が弱ってたるみが起こりやすくなります。
この筋肉がゆるむと表面の皮膚を支えられなくなり、顔がたるむ要因になります。
筋肉を使わないとその部分に脂肪がついて脂肪細胞が大きくなり、皮膚の新陳代謝が追いつかず皮膚のたるみにつながります。
脂肪たるみは、太り気味の方に起きやすいです。
一方、加齢やダイエットなどで痩せ、脂肪が減ると、皮膚のたるみにつながります。
加齢や紫外線などによって、コラーゲンやエラスチンを作る線維芽細胞の機能が低下してしまい皮膚がたるみます。
とくに40代になると、コラーゲンなど、皮膚の弾力を保つ成分が減少します。
また、栄養バランスが偏った食生活などでダメージが蓄積すると、皮膚のたるみの原因になります。
顔にシワができてしまう原因は、大きく分けると「乾燥」「紫外線」などがあげられます。
それぞれの原因によってどのようにしわができてしまうのかは異なるのです。
こうしたシワは、原因によって大まかに以下のタイプに分類できます。
乾燥じわは、肌がカサカサして柔軟性を失うことによって起こるシワです。
乾燥によって目元や口元などにできる浅くこまかい状態のシワを「小ジワ」と呼んだり、織物のちりめんに似ていることから、「ちりめんじわ」と呼ばれたりします。
紫外線が原因で、シワができることもあります。
コラーゲンやエラスチンの減少・劣化などにより、肌のハリがなくなります。
このような弾力性分が紫外線の影響で減少すると、肌を支え切れなくなってたるみで、シワになってしまいます。
こちらはその呼び名の通り、よくされる表情によって生じるシワです。
表情によって皮膚に溝ができてシワとなり、これらに加えて肌にたるみがあると、垂れ下がった部分が、シワとして固定化されてしまいます。
法令線は陥凹(かんおう)シワの一種です。
陥凹ジワは小ジワや中ジワよりも深い構造的くぼみが認められるものです。前述のシワができる原因は、法令線にも当てはまります。
さらに法令線を強調してしまう要素として、肌のたるみが挙げられます。
頬がたるむことによって法令線の上に脂肪がたまり、より深い窪みとなってしまいます。
このように、たるみ・シワ・法令線のおもな原因をご説明してきましたが、他にもさまざまな要因が考えられます。
その一つとしてあげられるのが、生活習慣。日常生活においてストレスをためないことも、しわ・たるみ対策として有効です。
また、悪い姿勢を長期間続けていると、法令線や首のしわができやすくなります。
その中でも、最も肌に悪いのは喫煙です。タバコを吸うと体内でビタミンCが破壊されコラーゲンが作れなくなります。
血管も収縮して皮膚への酸素の供給が滞り、代謝も悪くなってたるみやシワの原因になります。
肌のたるみは30代後半から衰え始めるといいますが、先手必勝!
20代後半からは、たるみ・シワ・法令線を予防しましょう。
ここからは、日常にできるセルフケアの方法をご紹介します。
予防とともに、できてしまった「たるみ・シワ・法令線」の解消に、是非取り入れてみてください。
ツボ押しの基本テクニック
目的のポイントを指の腹で押し、その状態で5秒くらいキープして指を離します。
皮膚がピンと張っていて、少し痛みを感じるあたりです。
力加減は「痛気持ちいい」くらいで、ゆっくりと、1か所につき6~8回程度行いましょう。
\小鼻の横/
老廃物の排出を促し、たるみや法令線の改善、小顔効果が期待できます。
\頬骨の下のくぼみ/
肌の代謝がよくなり、毛穴の開きやシワ、たるみが改善されます。
\こめかみの生え際/
肌のリフトアップに効果があります。
表情筋は皮膚と直接つながっている筋肉です。
皮膚の土台となっているため、表情筋が衰えると肌もたるんでしまいます。鍛えたい筋肉を意識して動かすようにしましょう。
また、マッサージをするときは、指を小刻みに動かすと短時間で成果が上がるといわれています。
ただし、皮膚も薄いですから少し強めの圧でもOKですが赤くなるのはやり過ぎです。くれぐれも強く押さないように注意してください。
正しいスキンケアで十分な保湿を心掛けましょう。
肌にうるおいを与えることでバリア機能が高まり、外部刺激から肌を守ることができます。
以下の基本的な手順を参考にして、正しいスキンケアで予防しましょう。
ぬるま湯で洗顔する
皮脂は、熱いお湯ほどとれやすくなり、逆に冷たい温度ではとれにくくなります。
そのため、皮脂が過剰に分泌するのを防ぐには、体温より少し低めの水や人肌程度のぬるま湯で洗顔をおこなうようにしてください。
あとは、洗顔料をしっかりと泡立てて、優しく洗うようにすれば、お肌の表面を傷つけることもありません。
もちろん、すすぎ残しにも注意をしましょう。
洗顔後はできるだけ早く保湿ケア
①化粧水を適量手に取り、肌になじませる。
②乳液を適量手に取り、目や口の周りに重点的につけ、場合によっては二度づけする。
この時、美容液や保湿クリームなどは、ご自分の肌のタイプや乾燥の程度に応じて選び使用する。
マスクやパックでのスペシャルケア
おすすめの使用頻度や使用時間など各商品によっても異なります。
毎日のケア向け商品やスペシャルケア向け商品など、ご自身が使用するパックの用法を守りケアしましょう。
紫外線によってダメージを受けると肌のバリア機能を低下させ乾燥が進みます。
少しの時間の外出でも、日焼け止め、UVケア化粧品、紫外線カットの帽子や衣類などで、紫外線予防を習慣づけましょう。
また、化粧品にはそれぞれ、開封後の品質を保持する期限があります。
安心してお使いいただくためにも、期限内に使いきることをおすすめします。
「たるみ・シワ・法令線」は程度によっては、日々の努力で改善できますが、すでにできてしまった大きな「たるみ・シワ・法令線」をセルフケアだけで解消することは、大変困難です。
短時間で確実な効果を得たいのでしたら、美容皮皮膚科での「たるみ・シワ・法令線」治療をおすすめします。
美容皮皮膚科で受ける施術内容としては、「機器による治療」や「注入による治療」など、さまざまな方法があります。
どの施術が適しているか専門医よりアドバイスを受け、最適な治療をしましょう。
「シワ」や「たるみ」は加齢ととに気になってしまうお悩みですよね。
ジョウクリニックでは、最先端の薬剤・機器を導入した「若返り」「美肌」メニューを豊富にご用意しております。
まずはカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?
徳島大学卒業後、大手美容外科に入職。大手美容外科で院長を歴任した後、2003年にジョウクリニックを開業。銀座・大阪をはじめ全国5院展開中。
鼻整形や豊胸、脂肪吸引などの美容外科手術をはじめとする、幅広い治療を担当。豊富な症例数と他院ドクターへの技術指導、セミナーの開催実績が裏付ける国内随一の技術の持ち主。
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